完全敗北です。
東京大学が1877年から収集してきた標本や資料を展示した無料の博物館に行ってきました。
彼の名前は・・
インターメディアテク
東京駅の目の前、かつて郵便局があった場所に彼はいるよ。
東京大学が百四十年にわたって集めた学術品を展示してるの。
例えばはキリンの骨とか鯨の骨を組み立てたもの、それから蛙の骨一覧、石や鉱石の数々、動植物の剥製、ホルマリン漬け。巨大な珊瑚。それから民俗学的なお面とか装飾品、文書、古い映写機もある。
もちろん、国立博物館とか大英博物館とかから比べれば規模も小さいし品物も少ないんだけど、なにがいいって・・
センスがいい!
東大って頭が良いのは分かるんだけど、センスがこんなにもいいとはビックリ。展示の仕方がカッコ良い。説明のある展示物以外に、突然天上の壁から大っきなワニが這い降りていたり、得体のしれない巨大な骨がポツンとあったりする。
古いアンティークのガラスドームも素敵だし、剥製を保持しておく真鍮製の器具もいい。所々にある内装用の本棚とかガラスケース、什器もいいんだ。いや什器がとってもいいんだ。
バランスがいいのね。
エミールさんの什器
什器の一部はフランスの実業家で東洋美術の蒐集家でもあったエミール・エティエンヌ・ギメ氏(Émile Étienne Guimet 1836-1918)の寄贈によるんですと。どうりで、古くて良いガラスの展示ケースが揃っているわけだ。
自分の蒐集した東洋の美術品を収めるために、ギメさんがアジア洋式で作らせたガラスケース。それが百年以上の刻を経て、アジアの一国に里帰り。そこへ、今度は東京大学が美術ではなく百四十年前から蓄えてきた学術標本を収めたというんだから素敵じゃないの。
丸の内っていう都会のコンクリートのど真ん中に突如現れた「古ーい研究所」という雰囲気。そんなにだだっ広くはないけれど、一つずつじっくり見て行くと簡単に一時間くらいは過ぎてる。ホルマリン漬けの小さな植物とか最高だし。
写真は禁止らしいので映像はなしなんだけど、、イメージはこんな感じ。
まぁ、全然伝わらないよね。
現地に行ってみてよ無料だから。
無料だよ、後世の為の展示です。営利じゃないの。
やられちゃった感あるね、センスよくて頭ずば抜けてて、無料・・
負けです。降参します。ありがとう見せて下さって、だからまた行かせてちょーだい。
インターメディアテク
http://www.intermediatheque.jp/
オープン:11時から18時(入場は三十分前まで)
休館日:月曜(月祝の場合は翌日)