日記 10/27 2018
お米は炊いてある。
昼の残りだ。
納豆の堅牢性について。朝、久しぶりに蓋を開けて安全を確認。御安全です。
寺山修二氏の作品を朗読する番組をNHKラジオで行っていた。が、
耳に入らない。「である。」とか抑揚強く読んでいたのはぼんやりと記憶しているけれど。頭には入ってこなかった。
個人的な問題なのか、楽曲の歌詞も全然入ってこない。言葉と意味がくっついた状態で脳まで届かない。生演奏で単語は聞こえ、その意味も知っている。それなのに全体として何を歌っていたのかは分からない。
そういうことがほとんど。
今、鳴っている音。
「鳥取駅の五十代の駅員が・・」とラジオニュースが話し始める。
ジョン・アップダイク「走れウサギ」を読んでいる。
下巻もあると思うと少しげんなりするけど。
古書店に顔を出す。イェイツの詩集がないかと探すも見当たらず。ブローティガンは目当てでない作品しか在庫がなかった。
帰ろうかと扉へ向かって移動しながら、レジ付近の書架に目を配る。本にしてはツヤやかな表紙。注視すると、聞き覚えのあるタイトル「まぼろしの市街戦」
あぁこれは映画のDVDだ。東京で4Kリマスタリング上映が来週から始まるあれだ。観に行こうとぼんやり計画していたのだけれど。
裏面。1200円。往復の交通費よりは安い。
古書店でDVDを。
インターネット越しに流れてきた逝去の情報で初めて知る作家や音楽家がいる。
それで、聞いてみる又は読んでみると素晴らしい。なぜこれまで辿り着けなかったのかと自戒するほどの場合もある。
そうだった。
実に視界の開ける、素晴らしい音楽を紹介している方だった。
知りたいと思うことの多さに比べ、人生の短さは皮肉にさえ思える。
ラジオの番組がひとつ終わった。次が始まる。
「ではフォーレ作曲バイオリンソナタ第一番イ長調をお送りします。」
クラッシックの題名も好きなのに覚えられないものの一つに入る。
英語でもいいからせめて「イノセント・ワールド」だとか「ボーイ・ミーツ・ガール」といったような題名を下さりませんか。まぁ、実際そうなってしまったらタイトル見て聴かないと思うけれど。
ラジオでかかり、慌てて壁へ書きつけた音楽「バーンスタインのピアノ小曲七つの記念日」
それと、ボルドスという文字列。
今日はSNSからステファン・マシュー。
昨日は訪ねてきてくれた友人と道で会い、戻って鍵を開けた。
明日のことを話しに出かけるか、それとも夕飯を先に食べるか。
スーパーではいつも決まった時間に割引シールを貼るらしいことを知った。
そしてそれを待っている常連さんがいることも。
町の八百屋さんでミニトマトと糠漬けキュウリ一本買う。バナナとミカンは買わなかった。なぜか。
じゃがいもは一盛り100円だった。お母さんは「風邪ひいたかなぁ」と独り言を言った。
親父さんがゴニョゴニョとなにか話し、最初に聞いた価格より10円安くなったような気がしたが気のせいかもしれない。
糠漬けを持って喫茶店へ入った。テーブルに似合わないので下の板へ置いた。
板がなければ椅子へ引っ掛けるか、地面へ置いたかもしれない。
ふっくらとしていて少し粘着質を感じさせつつも熱量のある声。談笑と真面目な話が会話なので混ぜこぜになる。ふと気付く。そういうものが観たいなと。
肉体の可能性や精神の広がりを見せてくれる舞踏ではなく、修練を積んでいないそのあたりに見かける市井の人間の、途中で脚がつってしまったり意味のない中断のある舞踏を。
そして限りなく人生な。毎日の真剣な。
明日書くのは無理な気がする。今日で三日目。