中華店が閉店したと聞いたので

こどものころから通っていた中華店が閉店したと聞いたので、というわけでもないのだけど、二人でドライブにでかけてお茶。元パン屋さんを三十代が真夏に肌を焼きながら改装して立ち上げた店。まだプレオープン。

相方は赤い持ち手が可愛らしい中くらいの鞄を持ち、私はいつもの茶色い革の鞄。

コーヒーは酸味のあるタイプ。エスプレッソとカフェラテを一杯ずつ。相方はカヌレ。左官仕上げの床が美しく黒光り。そのあと狭くて汚くておっかない駐車場を出て、上町にある古道具まるなか(さなえ)へ。店主は商品入れ替え兼改装中。鎌倉かどこかのお婆さんが小学生の頃に描いたという絵を購入。相方は彫刻の写真集。タイトルは「メメントモリの何語かバージョンじゃない?」と予想していたらしいけど、帰って調べたら全然違くて、「ラテン語で◯◯◯だってよ」と教えてくれた、けどもう忘れてしまったし、相方ももう忘れてしまったらしい。

そのあと近所の真壁商店というアンティークショップへ。私はひっさしぶり、相方は久し振り。大きな布を購入。むかしのお偉いさんが埃除けに家の大きな家具にかけていた家紋入りの布(呼び名があって、教えてもらったけどもう忘れた)で、ところどころシミや穴もありボロさんになっている。になっているけど、麻の白と色落ちして灰色になった染めの黒がいい感じ。これで鞄作る。あと一客のみだったカップアンドソーサーを一客。

相方は外国の布一枚と、紺と藍色のまざったような琺瑯のティーポット。家でさっそく似た色のカップと並べてニヤニヤしている。

こんなに長く出かける予定ではなかったから、疲れて疲れてコンロで焼いた焼き肉が美味しくて。マグロの焼いたのも。あ、筋っぽいマグロはごま油と醤油、ニンニクで焼くと、筋もろともとろっとろになっておすすめ。といってもあまり筋っぽいマグロを手にすることはないか・・

急に帰ってくる中華店。一緒に行った人。

連日の残暑の寝苦しさと、軽度の熱中症的ダルさで午前四時に目が覚める。もうは眠れないほどぱっちりと目覚める。車に乗って三浦海岸へ一人。まだの暗闇。砂浜の波打ち際、潮をまつ細いアシカの群れのように点々と釣り人の黒影。

九月になって見る初日の出の出を待ってから再びエンジン。駐車場を出てぶー、ぶー、ぶぅーと行く。久里浜、浦賀、観音崎。東京湾、千葉の向こうから朝の光、眩しい、やめて。

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