バナナを皮ごと凍らせてしまったnisicoです。
ふと見上げた壁や柱に小さくて不思議な模様があり、一時目を留める瞬間があるものです。
その模様は柱の表面を伝わった雨水や何かが残していった、なんてことのない染みであったりするのですが、それらが暫く頭から離れない印象を置いていくこともあります。
小学校の好きな授業は冷凍ミカンでした。
古い時代の建物に入ると、何十年、何百年とその屋根や構造を支えてきた柱が目に入ります。柱自体が現実的に建物を支えてはいるのですが、その一方で柱の表面に残った小さなキズや染み、僅かな異変、何万人の手が握った手摺や角の黒光りもやはり同じ年月を支えてきたのだと感じずにはいられません。
人の表面にはホクロがあって、その固有の位置やサイズ、配分が、本人が意図しようとそうでなからろうと表情の個性を支えている。
手の平にある細かな傷は、よく見なければ誰も気が付かないような場所で無口に歴史を物語る。
時代から消え去ろうとしている公衆電話のボックス。数十年前にその金具に引っ掛けて残ったキズが中指の付け根にある、というような。
さて、
ということで来る11.4(土)に横須賀はドブ板通りで開かれる歴史あるフリーマーケット『ドブ板バザール』に出店致します。
*絵と実際のドブ板バザールは一切関係ございません・・
少年の頃、そこは米軍放出品の固形燃料や薬莢、小さなナイフ、古銭、得体の知れない金具や工具、古い異国の写真に胸をときめかさせた場所でした。
土曜日、冷やかしに来た少年が何十年も忘れることのない何かを持っていかなければ、と思いながら荷物を整理しています。
時間を冷凍したようなモノを木箱に詰めて持っていくつもりです。
*記事中の絵と実際のドブ板バザールは一切関係御座いません。
**ドブ板バザール本体は11/3~5まで開催です。