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久しぶりに腹痛がきた。一昨日の夜だった。小麦をやめてから八ヶ月以上お腹の調子が良かったのでそれが中断されたのが何より悔しかった。汗が出た。早めに寝た。
翌日も胃腸の不良を引きずり、食欲のない一日を過ごした。ふわふわと拠り所のないような心持ち。今日、やっと朝ごはんを食べられた。昼ごはんも軽くだけれど食べた。腰が落ち着いて、自立している感覚を取り戻した。
家族の目の病院に付き添った。片目ずつ二週に渡り日帰りの手術をするのだ。「できれば付き添いの方がいた方が、」と言われたらしくそうすることになった。駅前の細い道が一方通行ではなく相互にすれ違うのがギリギリの道。眼科用の駐車場が満杯だったので一瞬の停車後、すぐに車を出した。
終了時間に迎えに行き、出てくる時だけ付き添った。大きな眼帯をして片目だった。昔に比べ目が小さくなったものだ。
子供の頃、プラスティックのバットが当たって危うく失明しかけ、眼帯を巻いて数日学校を休んだことを思い出した。友達が見舞いに来たような気もするけれど、その期間ふわふわと現実味がないような感覚で過ごしたのを覚えている。
自分の中身の一部が抜けて行方不明になっているような状態は、どうも地に足のつかない心の浮遊があるのかも知れない。
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追記:ジュピターズ・ムーンという映画がある。空中浮遊する能力を持った青年の話なんだけど、この映画の中で彼が空に漂っているシーンがある。人々の行き交う都市の中でだんだん上昇していく。結構好き。なんだけどAmazonプライムビデオでは評価が低い。そのシーンだけでも、もう一回観ようと思う。
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