水出し紅茶の永遠

昼なのに雨戸を一枚だけ閉めて陽射しを避けたいような熱さの七月です。

水出し紅茶にはまっています。といっても、特別なことは何もなく平凡なティーパックを一つ、水の中へ投げ入れておくだけです。お湯も使いません。

 

どんだけぐうたらなんだ。

 

この方法のよい所は、最初濃いので少し飲んだらピッチャーに水道から水を足します。
それでまた冷蔵庫へ。小一時間後に喉が渇いたらまた飲んで、また水を足します。
段々薄くはなりますが、減らない。

 

そう、減らないドリンク!

 

コンビニで買ったジュースは直ぐ減っちゃうからね。
水を適時追加していくと減らないというのは最高。しかも味が段々と変わっていきます。
最初はエグ味も感じるくらい濃い目ですが、段々色が薄くなるにつれて甘みを感じるようになります。最終的には紅茶というよりピーチティーなんじゃないかと思うモノになります。

飲物の変身。魚でいうところの出世魚。

砂糖も入れないのにほのかに甘い。さっぱりだし。色は薄くなるけど減らない。
ありがとう夏。

 

朝は、オレンジジュースも飲みたくなります。
疑問をひとつ。

スーパーやコンビニで果汁100%オレンジジュースが100円とかで買えます。
でも、同じスーパーや八百屋さんでは生のオレンジが4玉で298円します。
それを、家に帰って全部絞ったところで大した量は取れません。

一体あの100円のオレンジジュースはどんなオレンジを絞っているのかな。
絞る手間をかけているのに生の果実より安いなんて不思議だ。
多分、絞り方が特殊なんだろう。
単純にジューサーで絞っただけでは取れないんだ。

きっと、小錦が30人くらいで「ドスコイ、ドスコイ、ツッパリ、ツッパリィ」といいながら潰していくのだと思う。そうに違いない。
それとも引退した福原愛選手が、椀子そばのように次々渡されるオレンジをラケットで潰していくのか。

それにしたって良く絞れているじゃないか。
中学の嫌みな数学の教師だってあんなには絞れないさ。

もしかしたら「濃縮還元」てヤツが重要なんじゃないかな。

なんだ濃縮還元て。

煮詰めるらしいです。オレンジ果汁を。
見てみたいね〜、ぐつぐつ煮立つ巨大なオレンジ釜。

輸送費用が安くなるらしいね。体積が半分なら送料も半分て。
そうか、東京湾で良く目にしていたあの石油を運んでいそうなタンカーの中身はブラジル産濃縮オレンジジュースだったってわけか。
それを日本の水道で元の濃さに戻せば100%濃縮還元オレンジジュースになるのね。

それを更に薄めればなっちゃんオレンジに、さらに薄めればバヤリースオレンジに。

 

なんだ、紅茶の水出しと同じじゃねーすか。

 

これからは濃縮還元紅茶と呼ばせて頂きます。
夏の成長盛りの中高生にオススメです。無尽蔵な胃腸に取り敢えず飲んどけ的な。

「薄い、味がしない」なんて愚痴をこぼすようなら、待ってましたとばかりに「そもそも濃縮還元はだなぁ」とうんちくを語りだすこともできます。
彼らより20年、30年長く生きて来た脳味噌を必死に絞って。

 

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